ミノサイクリンとクラビットはどう違う?

ミノサイクリンとクラビットは同じ抗菌剤で、効能に大きな違いはありませんが、副作用が大きく異なっているのが特徴です。ミノサイクリンはテトラサイクリン系抗生物質で、古くから使われてきましたが、耐性菌が増えてきたことによって使用頻度は大きく下がっています。しかしミノサイクリンにしか効かない感染症があるため重宝されています。クラビットはニューキノロン系合成抗菌薬で、選択毒性が高く、抗生物質にアレルギーのある人でも使えるという特徴のため、世界中で幅広く使用されています。
ミノサイクリンの適応菌種は、グラム陽性・陰性菌、ぶどう球菌やインフルエンザ菌と、他にも幅広い細菌に効果が期待できます。咽頭炎や気管支炎などの炎症を伴う症状や、チフス、つつがむし病などの症状の治療に用いられます。
クラビットは前述の菌種に加え、抗生物質では効きにくいとされるマイコプラズマにも効果があるとされ、クラミジア感染症や淋病などの性病治療にも利用されています。ミノサイクリンもクラミジア感染症に効果がありますが、副作用の問題で、処方されることは滅多にありません。
ミノサイクリンの副作用には腹痛、下痢、めまいがあり、まれに過敏症状やショック症状が起こることがあります。長期間服用していると、皮膚に色素沈着が生じたり、歯の色が黄ばんだりすることがあります。
クラビットの副作用は比較的少ないほうですが、頭痛、めまい、吐き気などの軽い症状が出ます。また幻覚や意識障害といった症状が出る場合もあります。
効果のある症状が近いためミノサイクリンとクラビットはよく比較されますが、医師が処方を行うときは、症状や副作用、患者の状況によって使い分けるようになっています。